ゲーム会社た映像会社のクリエーターやエンジニアなら、今の会社に少なからず不満があったりするものです。
かつての私もそうでしたが・・・
- 給与が低い
- 残業が多い
- なかなか昇進できない
など、常に他の会社へ転職を考えていました。
実際に動くとなると億劫になってしまいますが、ゲーム会社への転職はそこまで難しいことではありません。
特に経験年数が2年以上あれば転職条件としては十分だと思います。
では“大手ゲーム会社”に転職するにはどうしたら良いでしょうか?
すで転職経験がある方なら何となくイメージができるかもしれませんが、初めて転職する方も沢山いると思います。
そこで、この記事ではこれから大手ゲーム会社で働きたいという方(主に開発部)に向け、大手ゲーム会社で働くことのメリット・デメリットから、転職するための3つの方法を紹介したいと思います。
大手ゲーム会社で働くメリット
まずは大手ならではのメリットをご紹介します。
中小企業や下請け開発会社との違い点をまとめます。
給与/福利厚生の充実
やはり大手ゲーム会社は中小企業に比べると給料は良いです。
月収ベースはもちろんですがボーナス額が大きいので、中小企業とは年収差が出やすくなります。
会社の平均年収を知るなら「四季報」で調べるのが確実ですが、実際はその額が貰えるわけではなく、あくまでも目安額として把握しておくとよいでしょう。
また、ゲーム会社によってはインセンティブ(成果報酬)制度を設けている会社もあり、開発タイトルの売上に応じて給料とは別の報酬をもらうことができる場合があります。

インセンティブ制度に期待しすぎてはダメ!
どのゲーム会社でもインセンティブ制度は年々厳しくなっているように思います。これだけの本数を売ったのに、たった数万円しか貰えなかった・・なんてことも。
コンシューマー/スマホのどちらのゲーム会社かにもよりますが、インセンティブ制度は会社や各開発プロジェクトに大きく依存するため、過度な期待は禁物です。
インセンティブ目当てで会社を選ぶのはやめましょう。
他にも、福利厚生も大手ゲーム会社のほうが充実しているのも確かです。
日常生活から週末の遊び方まで、福利を使って様々なサービスを受ける事が可能となっています。
残業が減りやすい
必ず残業が減るとは断言できませんが、中小企業に比べて大手は残業時間が少ない傾向にあります。
残業時間は開発プロジェクトの期間と予算に大きく影響するため、余裕のある大手ゲーム会社のほうが有利であるのが大きな理由です。
とは言え、ゲーム会社に残業という文化がまだまだ残っていることは否めません。
現在は厚生労働省の働き方改革によって労働基準法が改正(※)され、時間外労働のルールが大きく変わり、昔のような過剰な残業は禁止されるようになりました。
大手ゲーム会社でもリリース直前のβ版など締め切り間近はバタバタになりますが、残業時間をうまくコントロールしながら作業することが必須です。
ただし、常にフル回転で動いている下請けの開発会社や、予算の少ない中小ゲーム会社に比べれたら、年間を通しての残業時間は確実に減ることでしょう。
余裕のある時期がある
労働時間・労働量において、大手ゲーム会社のもっとも魅力的な点はコレかもしれません。
余裕のある時期とは「発売 ~ 次作タイトル開始」までの期間を指します。
開発プロジェクトが完了し、自作タイトルまでの期間にプロジェクト休暇という特別休暇が与えられ、長い人なら1ヶ月以上の休暇を得ることも可能です。
リリース後すぐに自作タイトルの開発に入る会社もありますが、少なからず数週間の余裕はあります。
この期間にゆっくり休んで、しっかり充電してまた次のタイトルに入れるのも大手ゲーム会社の開発職の魅力と言えるでしょう。
下請けの開発会社なら、すぐに次の仕事が待っているケースがほとんどですので、まとまった休暇を取るのは簡単ではありません。
作業環境が整っている
ゲーム会社の開発部は高スペックのPC機材が用意されています。
基本はリースなので、大手、中小問わず開発に必要なスペックの機材が揃っています。
大手ゲーム会社の場合、これら機材関連をサポートするスタッフ(主に外注の会社)が駐在しているのもポイントです。
PCの入れ替えや開発機材でトラブルが起きても、すぐに対応してくれるスタッフがいるのは本当に心強いものです。
作業環境の充実度が高いのも大手ゲーム会社のメリットです。
大手ゲーム会社で働くデメリット
では、逆に大手ゲーム会社のデメリットあるのでしょうか。
ひとつだけ挙げるとすればこれでしょう。
出世競争が厳しい
大手ゲーム会社はスタッフの数が多く、優秀な人材が揃っています。
高学歴かつ、ずば抜けた能力を兼ね備えたスタッフもいます。

そうなると出世競争が厳しくなり、簡単にディレクターやマネージャー、プロデューサーに就くことができない可能性が高くなりますよね。
手っ取り早く高い役職に就きたいのであれば、中小企業のほうが良いかもしれません。
ただ、大手ゲーム会社は開発プロジェクトの数が多いので、小規模ゲームならリーダー職やディレクター職に付けるチャンスもあるのでこればかりは何とも言えないところ。
一度大手ゲーム会社に就職し、その後、中堅会社に転職して高い役職に就く方もいるので大手で働くという経験は間違いではないと思います。
大手ゲーム会社に転職するための3つの方法
それでは、転職するための3つの方法を紹介しましょう。
1.コネクションを利用する
いきなりこんな事を言ってしまいますが、開発系の技術職は友人や上司の紹介などで入社する人も多いのです。
高確率で入社できる可能性が高いですが、給与面の交渉がしづらかったり、希望のプロジェクトに入りづらいなどのデメリットがあります。
2.企業公式サイトから直接応募する
大手ゲーム会社のホームページには人材募集ページがあります。
新卒か中途採用に関する情報が掲載されているので、希望の会社があれば確認しておくとよいでしょう。
ただし公式ページから直接応募する場合、開発を行っているプロジェクトではなく人事部を通しての応募になります。
返事も人事部から届くハズです。
経験年数や、実績・キャリアによってはこの時点で弾かれるのでその点は気をつけてください。
また、どの開発プロジェクトに配属されるかは面談次第になることも覚えておきましょう。
3.転職エージェントサイトに登録して担当者を付ける
転職エージェントサイトを利用する場合、担当者(コンサルタント)にすべてを任せることができるため、スムーズに転職活動を行うことができます。
事実、大手ゲーム会社の求人は転職エージェントサイトに集まっています。

転職を検討しているならサイトへ登録し、担当者から最新のゲーム会社の求人情報を集めながら会社選びをするのが良いでしょう。
給与交渉はもちろん、入社までの手続きをサポートしてくれるのもポイントです。
以下の2社は担当者に優秀な方が多く、大手ゲーム会社へのコネクションも強いので個人的におすすめです。
ゲーム業界の転職は“タイミングが命”です
ゲーム業界の転職は、経験、デモリール、そして簡単な面談で転職できてしまいます。
2次面接などもありませんし、一般企業の大手に転職するよりはよっぽど楽でしょう。
しかし、ゲーム業界への転職でもっとも難しいのがタイミングです。
ゲーム開発というのは時期を問わずに常にフル回転して動いているため、人材が揃った状態でプロジェクトが稼働していると、いくら高い技術があっても転職することはできません。
大手でも優秀な人材だからと言って、とりあえず雇用しておくこともしません。
どのゲーム会社も開発予算があり、余計な人件費は使いたくないからです。
また、人材が必要であることを公開することもブラックボックスです。
大手が「人材募集!」と貼り出してしまうと、その会社が新しいゲーム開発に取り掛かっていることが分かるため、時には株価にも影響してしまうからです。
そのため、ゲーム会社はプロジェクト単位でシークレットに人材募集を行います。
それが転職エージェントサイトの非公開求人となるわけです。
ですのでゲーム会社への転職は、いつか分からないプロジェクトの人材募集のタイミングに応募しなければなりません。
- プロジェクト稼働前の打規模な募集
- プロジェクト中の人材不足による募集
転職エージェントサイトはこらら求人情報を把握しているため、ゲーム会社への転職ならまず登録しておくことが重要かと思います。
まとめ
ということで大手ゲーム会社への転職方法をまとめてみました。
これから転職を考えているかたにとって参考になりましたでしょうか?
私も転職エージェントサイトは3つほど登録、面談を済ませていますが、その中で実際に2度転職をしました。
いずれもエージェントから「●月から●●社でプロジェクトが開始するのですがどうでしょう?」という提案から転職し、給与・職位ともにキャリアアップした経験があります。
結果的にはその後正社員として10年以上勤務しました。
これから大手ゲーム会社への転職を検討している方にとって本記事が参考になれば光栄です。
これからゲーム業界で転職をお考えの方に、業界に特化した転職支援サイトをご紹介します。私自身、ゲーム業界で18年のキャリアがあり転職支援サイトを使って3回の転職経験があります。いずれも大手ゲーム会社 →...